いま、関西の大学ではスタンプラリーなるものを行っています。
大学とは何かとご縁のある小ネタ隊は、せっかくだから、メタボ対策もかねて大学巡りをせっせとしています。
大学が一般公開している博物館を巡りながら、スタンプを集めるわけですが、これがまた、新たな発見があってなかなか面白い!
ちまたでは、ご朱印帳を持って神社仏閣巡りを楽しむ人が増えているようですが、小ネタ隊はどうも「みんなと一緒」が苦手で……
「大学博物館巡り」は、小ネタ隊のようなヘンコな人にはおすすめできるスタンプラリーです。
大学発の平和博物館ならではの素晴らしさ
で、今回訪れたのは、関西私立大学の雄、立命館大学〜〜〜。
前回、同志社大学の歴史資料館で隊員の両足がツルというアクシデントに見舞われたため、やや不安なのですが、今回は立命館大学の国際平和ミュージアムを目指します。
なんせ立ちゃんは遠い!
JR京都駅からバスで40分くらいかかります。しかしこの日は、通常400円(大人)かかるところが、タダ!
関西文化の日という貧乏人にはありがた〜い日なので、なんとしても行かねばなりません!
国際平和ミュージアムははっきり言って、超お薦めできます。
大学発の平和博物館として、1992年の開館当時から注目度は高かったのですが、ここまで素晴らしとは思いませんでした。
被害と加害の両面から戦争を考えてみる
常設展示は3つのテーマから構成されていますが、テーマ1の「一五年戦争」では、1931年の満州事変から1945年の敗戦までの15年間が淡々と描かれています。
誰が兵士になり、軍隊では何が行われ、また人々はどのような生活をしていたのか。
日本国民の被害と加害の両面から展示されています。
テーマ2では、朝鮮戦争やベトナム戦争、湾岸戦争といった現代の戦争や兵器の開発、現代の地域紛争などに関係する展示物を通して、戦争というものを考える場を与えてくれています。
テーマ3では、戦争だけではなく、「暴力」を取り除くために活躍する市民の活動を紹介しています。
広島の平和記念資料館のような強烈なインパクはありませんし、メッセージ性も抑えられていますが、そこがまた素晴らしい〜。
「戦争」や「暴力」について考えるきっかけを与えてくれるミュージアム
650点の実物資料、550点の写真資料たちが淡々と語りかけてくるのです。
ま、簡単に言ったら「池上彰さん」の番組のような感じ。
「戦争」「暴力」について、考えるきっかけを与えてくれます。
戦争や暴力は肯定するも否定するも、それは個人次第。
平和は個人の主体的な行動によってのみ現実化するということを体感できるミュージアムと言えるでしょう。
立命館大学国際平和ミュージアムの近隣には、世界遺産の金閣寺や龍安寺、仁和寺をはじめ妙心寺、等持院などがあり、世界中からの観光客で溢れかえっていますが、ここには、ほとんど人がいません。
1年間の来館者はわずかに4万3,000人ほどだとか。
修学旅行や遠足で京都の神社仏閣を回るよりも、混雑したところで無理矢理わびさびに浸るよりも、はるかに価値のある体験ができると思うのは小ネタ隊だけでしょうか。
京都に来た折には、ぜひ訪れてみてください。
最近の一押しスポットです。
京都市北区等持院北町56-1
TEL.075-465-8151
開館日/火曜日~日曜日 9:30~16:30(11:30~12:30を除く)
※2019年4月1日から、月曜日~土曜日に受付曜日変更
料金/大人400円 中学・高校生300円 小学生200円
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