岡山・蒜山高原のご当地グルメ「ひるぜん焼きそば」をご存じでしょうか。
むかしむかしそのむかし、といっても昭和30年頃ですが、ここ蒜山高原では、各家庭で調合したオリジナルのタレで、焼きそばやジンギスカンを食べることがブームになっていました。
そんななか、「ますや食堂」という店がつくった焼きそばが評判となりました。
ニンニク、タマネギ、リンゴなどと調味料を調合して作った味噌ダレに、親鶏のかしわとキャベツを入れて作ったのです。
これが「ひるぜん焼きそば」のルーツだと言われいます。
ひるぜん焼きそばの特徴は?
焼きそばとはいうものの、ひるぜん焼きそばは麺へのこだわりはありません。
あるのは、味噌ダレと親鶏のかしわ肉と高原キャベツです。
蒜山高原には、ひるぜん焼きそばを提供する店が10店舗ほどありますが、それぞれが独自の味噌ダレを使用。さらに具の鶏肉はかみ応え抜群のかた〜いかしわ肉です。
若鶏のやわらか〜い鶏肉になれている人には抵抗があるかもしれませんが、こいつがなかなか旨い!
噛めば噛むほど味がジュワ〜と出てきます。
そして蒜山名物の高原キャベツをたっぷり。
ま、なんてことはないただの焼きそばですが、休日ともなれば高い高速代とガソリン代を使って、たった600円ほどの「ひるぜん焼きそば」を食べるために京阪神からどっと観光客が訪れます。
関西ライダーの定番スポット「やまな食堂」
小ネタ隊一行が訪れたのは、そのうちのひとつ「やまな食堂」です。
ここは駐車場が広いため、ライダーにも人気のスポットです。12時を回ると行列ができてしまいますので、11時前に到着。
さっそく注文しようと思うのですが、どうもメニューが理解できない。
「ひるぜん焼きそば」のほかに、「あさぜん焼きそば」「ゆうぜん焼きそば」があり、さらにかしわ肉だけでなく、ホルモンや豚肉など、いくつものバリエーションがあります。
小ネタ隊一行は平均年齢が高いため、頭の回路がちゃちゃっとつながらないのです。
あまりにもトロくさいので、見かねた店主が説明をしてくれました。
あくまでもメインは親鶏のかしわ肉が入った「ひるぜん」で、その上に目玉焼きがのったものが「あさぜん」、紅ショウガが入ったものが「ゆうぜん」だそうな。
で、硬いかしわが苦手な人は、ホルモンか豚肉を勧めているのだそうです。
やまな食堂の「ひるぜん焼きそば」の特徴は、30年前のレシピ通りに作っているということ。
どおりで昭和な、懐かしい味がしました。
それにしても結構なボリュームです。
「このあたりは農業や林業で働く人が多いから、量も多めにしています」
普通サイズで麺240グラムは通常の1.5倍あります。大サイズ注文するときはそれなりに覚悟くだされ。
せっかく蒜山高原まできたのに、ジャージー牛のソフトクリームを食べれないなんて悲しいですからね。