小ネタ隊のMacの前の壁面にはお札がはってあります。
京都の蛸薬師堂でいただいてきた「仕事守」です。
起業以来、万年赤字会社を経営する身としては、もう神頼みしかありません。
平安神宮から近所の氏神さんまで、過去さまざまな神さんにお願いしてきましたが、いずれも今一歩パッとしません。
楽してドド〜ンと儲けたいのですが、そんなパワーのある神さんにはなかなか巡り会いません。
病気平穏・がん封じのパワースポット
京都の蛸薬師堂といえば、病気の神さんとして全国的に有名なところです。
善光という僧が、戒めに背き、病気の母親に好物のタコを買う孝行譚に由来し、本尊薬師如来は蛸薬師の名で知られています。
寺内に一歩踏み入れただけでも、蛸薬師如来さんのご加護があると言われている霊験あらたかなお寺です。
タコのお守りを身につけていると、8本の足が悪い病気を吸い取ってくれるそうで、全国から病に苦しむ人やその関係者たちが参拝に訪れています。
もちろん、メインのお守りは「病気平穏」「がん封じ」「身体健全」、医学生に人気の「学問成就」など。「仕事守」なんてわざわざ買いに来る人はいませんし、置き場所も端っこの方に2〜3札だけ。
仕事がうまくいくようにお祈りしております
しかし小ネタ隊は、お札の台紙に書いてあった文言に目が止まってしまいました。
「仕事がうまくいくようにお祈りしております」
ちょっと、このコピーは心にズド〜ンと響きましたね。
思わずお札を手にとり、尼僧さんに尋ねました。
「はい…」
で、その言葉を信じて、その日以来、壁に貼って毎日毎日、
と、手を合わせているのでした。
お願いの仕方が悪いのか、動機が不純なのか、いまだに御利益らしい御利益は見られませんが、今年いっぱいはタコの神さんに頭を下げ続ける予定です。
たのんまっせ!ほんまに。
見過ごすくらい小さなお寺
蛸薬師堂は、全国的に有名なお寺なのでそれはそれは立派なお寺を想像してしまいますが、行ってビックリ玉手箱。驚くほど小さいお寺です。
新京極という商店街の中にあり、話しながら歩いていると通り過ぎてしまうくらい小っこいお寺です。
なんでも豊臣秀吉の時代に、都の東の端の城壁代わりに大きなお寺ばかりが集められた時、蛸薬師堂も二条室町から移転してきたそうな。
「豊臣のおっさん、ほんま無茶しよるな」と思いながら、坪効率を考えてしまう不埒な小ネタ隊でありました。
京都市中京区新京極通蛸薬師下ル東側町503
TEL.075-255-3305
【拝観・開館時間】8:00~16:30