京都の鳥料理の老舗「八起庵」が手がけるリーズナブルな店「京のつくね家」で親子丼を食べた

京大病院での仕事を終えて、遅めのお昼ご飯に飛び込んだお店が大ヒットでした!

取材を終えて最寄りの京阪「神宮丸太町」駅に向かいますが、この辺りは飲食店が極端に少ないようです。炎天下の中、三条方面まで歩く気力もなく、「今日は昼抜きで帰ろうか」と思った矢先に、目の前にポツンとあらわれたのが「京のつくね家」なるお店。
メイン通りから1本入ったところ。ほんとに1軒だけボツンとあります。

1,300円の高級親子丼

店頭は落ち着いた雰囲気があり、何やら旨そうな予感がします。

ガラガラガラ〜と引き戸をあけると、品のいい地元の食堂といった感じで、テーブルが5〜6脚。
病院の研修生でしょうか、本を片手に黙々と親子丼を食べる先客が一人だけいます。

「えらいガラガラですやん。失敗したかしら」

と思いながら、その先客があまりにも旨そうに食べているので、「あれ、ちょうだいな」と親子丼を注文しました。

出来上がりを待つ間、店内の状況をじっくり観察すれば、ゲゲゲ!
むっちゃ高いですや〜〜〜ん、その親子丼。

せ、せ、せんさんびゃくまんえん!

たかが親子丼でっせ。それがそれが1,300円って!想定外ですわ。予想の倍ですわ。

しかし、されど親子丼でした。
まずビックリしたのは、卵の色。10個128円の卵がY60%くらいだとすると、こいつはY100%+M60%くらい。

ま、わかりやすくいうと、普通の卵が薄い黄色で、ここの卵は濃い橙色。しかももっこりとしています。この真ん中の黄身だけ見ても、相当高級な卵を使用しているのがわかります。かつ周りを彩るトロトロの卵たちが絶妙の配色です。まじ、きれいです。

肝心のお味の方はというと、こいつがまたまたすこぶる旨い!
鶏肉は地鶏なのでしょうか、シコシコと歯ごたえがあり、そこいらのスーパーで売っている100g58円のブラジル産とは大違い。まったく別ものです。

「こんな旨い親子丼、食べたことがな〜〜〜い」と叫びたくなるような絶品さ。これに嵯峨豆腐の冷奴(←知らんけど)と味噌汁、漬物がついて、1,300円は許せます。飛び込みで入ったにしてはリピートしたくなるお店でした。

自家製農場で育てた鶏を使用。そりゃ旨いはずだわ。

後日ググって見れば、このお店、巷でも評判のお店ですやん。

京都の鳥料理の老舗「八起庵」が手がける庶民をターゲットとしたお店で、リーズナブルな価格で食べられるのがウリらしいです。僕的には決してリーズナルブだとは思いませんが、八起庵といえば、昭和45年(1970年)創業の、京都の名高い鶏料理専門店です。鳥さんは、京都・八瀬大原と滋賀・安曇川の直営農場で育成しているとか。
丸太町本店は、この「京のつくね家」のちょうど裏側、というか表側。メイン通りに面した敷居の高そうなお店です。完全予約制で、そのお値段は、水炊き8,100円、鳥会席6,500円〜13,000円。ランチでも鳥すき6,000円、鳥会席4,700円という、それはそれは敷居の高〜〜〜いお店なのです。

何となくプラ〜〜っと入った「京のつくね家」ですが、素性を最初に知っていたら飛び込みなんて恐れ多くてしなかったでしょう。雰囲気が庶民的なだけで、使用されている鶏肉・卵は八起庵と同じものですから、そりゃ旨いはずです。

狙い目は平日の閉店間際。日曜のお昼ともなれば行列ができる人気店です。
一度食べたら、病み付きになりますぞ。

ショップデータ

  • 京のつくね家
    京都市左京区丸太町川端東入一筋目上ル東丸太町8-3
    TEL075-761-2245
    営業時間|11:45~14:30、17:00~20:30
    定休日|月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
  • 八起庵 丸太町本店
    京都市左京区川端丸太町上ル東丸太町8
    TEL075-761-5470
    営業時間(完全予約制)|11:30~14:00、17:00~21:00(20:00ラストオーダー)
    定休日|月曜日
    ※京都タカシマヤ、横浜タカシマヤに姉妹店あり

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