筆跡診断というのをご存じでしょうか。
筆跡鑑定ではありません。筆跡診断です。
筆跡診断というのは、書かれた文字の一つ一つの特徴を深層心理学的に分析し、それを書いた人の性格や考え方、行動傾向などを読み取る心理学の一種です。
筆跡診断の考案者である森岡恒舟氏の最後の愛弟子さんが大阪にいるということを聞きつけ、さっそく行ってきました。
ネタを送ってくれたのは、東大阪の文房具メーカー・西敬の西村ぢ社長。高校時代に痔を患って以来、「ぢ」と親しみを込めて呼ばれている小ネタ隊の同級生です。
「ぢ」と呼ばれるようになった経緯は、下記に詳しく書いているのでお暇な方はご覧になってください。ただし、あまりタメにはなりません。
数々のアイデア文具でヒットを飛ばす「西敬」社長・西村Gは、ある意味スゴい男だった!
筆跡診断の創始者・森岡先生最後の愛弟子
さて、筆跡診断士である山上りるもさんが森岡先生と出会ったのは約15年前のことになります。
関西を拠点にブライダル・イベントの司会に携わりながら日本筆跡診断士協会創始者の森岡恒舟氏からマンツーマンの指導を受け、2006年に筆跡診断士になりました。
日本筆跡診断士協会に所属する筆跡診断士は全国に約150人ほどいますが、最高位にランクされる特設正筆跡診断士はたったの5人しかいません。そのうちの一人がりるも先生なのです。
美人なのに偉い先生ですから、講演会や企業から引っ張りだこ。最近では大阪拘置所で、筆跡診断による更生活動のサポートなども行っています。
筆跡診断ってなに?
そもそも筆跡診断とはどういうものなのでしょう。
りるも先生に、ちょこっと診断していただきましょう。
まずはホワイトボードに「小ネタ隊太郎」と書きます。
「なるほど、なるほど」と小ネタ隊が書いたきちゃない字を睨みながら、斜線を入れたり、丸印をつけたり…
左上が開くのは物事の考え方が大雑把
りるも先生がまず注目したのは、「小ネタ隊太郎」の「隊」と「郎」の字。
確かに左上が開いています。
次に「郎」のおおざと部分。閉じられた空間の大きさは、持っているエネルギーの大きさを表すそうな。
普通、年齢を重ねるとエネルギーが小さくなっていくものなのに、小ネタ隊はものすごいエネルギーを持っているのだそうです。
適当に書いただけなのに、美人からそないに褒められると照れます。もっときっちり書いた方がよかったのかしら。
恐るべし!筆跡診断!
「小ネタ隊太郎」というたった6文字だけなのに、ここまでズバッと指摘されるとは、恐るべし筆跡診断!
さらに診断は続きます。空間や長さ、右上がり、ハネ、開き…まとめると小ネタ隊の性格は以下のようになります。
- 考え方が大雑把で、細かいことにこだわらない
- 柔軟性に富んでいる
が!
- ちょっとルーズ
- ガチガチというよりはユルユルタイプ
- 創造力豊かでユーモア性もある
が!
と指摘されたのが、まったくハネのない「小」の字。最後までやり遂げる前に次の行動に移っているんですって!
「太」や「大」の字が横棒より上に大きく突き出る人は、リーダーや社長の素質あるそう。ウラを返せば、「人に指図されるのがきらい」だとか。
筆跡から性格や行動がなぜ分かるのか
なぜ、筆跡から性格や行動傾向が分かるのでしょう。
日頃から几帳面な人が文字を書くときだけルーズになるということはありません。「几帳面な行動が文字にも現れる」と、りるも先生は言います。
筆跡診断のポイントは、
- まず、筆跡の特徴を見つけ出す。
- 次に、その特徴が、字を書く以外の他の行動習慣とどのような関係にあるのかを知る。
- そして、いろいろな特徴の把握を総合して、書いた人の全体像をつかむ。
筆跡心理学の誕生の地であるフランスでは、上場企業の約30%が筆跡診断を人事判断に採用しているそう。人間像を推定する筆跡診断は、人事採用や社員教員、人事配置など、企業活動のさまざまな場面で活用されています。
筆跡診断に興味のある方は、りるも先生のホームページをご覧下さい。
http://www.rirumo.com/