広島県東部の山中にある府中市上下町の銘菓でもある「くにひろ屋の洋酒ケーキ」。
よくお菓子などで洋酒が入ったものがありますが、この洋酒ケーキはその辺のお菓子とは比べ物になりません。
ケーキ自体を洋酒にどっぷりと浸して作られており、洋酒をたっぷりを含んだカステラは唯一無二の味わいを醸し出しています。
今回は広島に観光に訪れた際は、是非お土産に購入してほしい「くにひろ屋の洋酒ケーキ」をご紹介します。
くにひろ屋「洋酒ケーキ」とは?
石見銀山からの銀の集積中継地として栄えた広島県府中市上下町は、白壁の街並みなど歴史ロマンあふれる観光地でもあります。
そんな上下町で誕生したくにひろ屋の洋酒ケーキ。
昭和36年に、尾道の洋菓子店で修行を積んだ曽根利之氏が、フランス菓子の「サバラン」をモチーフにして作られたのがルーツといわれています。
田舎の人にも受け入れやすくするために、カステラをラム酒とブランデーのシロップにたっぷりと浸すというスタイルを考案し、当時としてはモダンな味として親しまれました。
その後、半世紀にも渡って、上下町の銘菓として親しまれています。
ラム酒とブランデーをブレンドしたシロップに浸したケーキ
洋酒が入ったチョコやケーキなどがあると思いますが、くにひろ屋の洋酒ケーキは少し次元が違います。
公式サイトに製法の画像があったのですが、それを見ても思いっきり洋酒のシロップにカステラを浸しているのが分かります。
(引用:https://kunihiroya.jp/himitsu)
パッケージを開けてみると、洋酒でびしゃびしゃになったカステラが登場します。
見た目からしても結構衝撃的で、手に持っただけで洋酒が染み出してくるぐらいの勢いです。
カステラを牛乳に浸すみたいな食べ方がありますが、イメージとしてはそれに近いです。
カステラを1回洋酒のシロップに沈めて、引き上げてからそのままパッケージに入れてる感じです。
公式サイトだと↓こんな感じで綺麗に立てて盛り付けられていますが、そもそも土台がびしょびしょなので、絶対にこうはならないと思います。
(引用:https://kunihiroya.jp/himitsu)
口に入れると洋酒の芳醇な香りが広がる
そんな感じで作られているお菓子なので、口に入れると洋酒の香りが一気に広がります。
お酒に弱い人は酔ってしまうかもしれないぐらい、洋酒の味わいが色濃いのが特徴的です。
「カステラ」の軽やかな感じはほとんどなく、染み込んだ洋酒で若干重たいぐらいなのですが、それこそがこの洋酒ケーキの唯一無二の味を形作っているのだと思います。
大胆なコンセプトながら上品な味わい
製法や見た目をみる限り「結構尖ったコンセプトだな」と感じてしまうのですが、味自体は結構上品にまとめっています。
生地には世羅産の高原たまごが贅沢に使われており、シロップに使う洋酒も希少なラム酒に2種類のブランデーがブレンドされています。
洋酒でびしょびしょになっているのに、食べて下品な印象はなく、独特のしっとりした食感と上品な甘み、そして、豊かな洋酒の香りが絶妙なハーモニーとなっています。
最初にパッケージを開けた瞬間に「びしょびしょやんけ!」とビビってしまったのですが、食べてみるとこの独特な味わいが癖になります。
色々と衝撃的な点が多い洋菓子ではありますが、味は間違いなく美味しいので、是非この驚きを体感してほしいと思います。
くにひろ屋「洋酒ケーキ」が買える場所
くにひろ屋の洋酒ケーキは、広島駅構内にあるお土産ショップで購入できます。
5個入りで税込650円とリーズナブルな価格になっているので、旅行の帰り際にでも立ち寄ってみてください。
名称 | 広島駅 ekie おみやげ館 |
住所 | 広島市南区松原町1-2 |
電話 | 082-567-8011 |
また、以下から取扱店の一覧が確認できます。
「くにひろ屋洋酒ケーキ:取扱店」
https://kunihiroya.jp/dealers
かなり特徴的なケーキでもあるため、好き嫌いは分かれるかもしれませんが、一度食べれば忘れられない衝撃が堪能できます。