国宝 瑠璃光寺(るりこうじ)五重塔の美しさ!山口市 香山公園でお散歩レポ

城下町や幕末の史跡で有名な山口県ですが、実はさらに古い時代の史跡もあるんです。
山口市の中心部に位置する瑠璃光寺は、境内が香山公園として整備され、国宝の「瑠璃光寺五重塔」を始め、数々の史跡や自然が楽しめる観光スポットとして人気があります。
今回は、山口支部の小ネタ隊員が、香山公園周辺の史跡を取材してきました。

美しい木造建築 国宝「瑠璃光寺五重塔」

香山公園は、JR山口駅からバスでおよそ10分。さらに徒歩で10分ほどの好立地。
入り口の門を抜けると、すぐに巨大な塔が目に飛び込んできます。

池の向こうに見えるのが、国宝・瑠璃光寺五重塔。塔の高さは31.2mです。
嘉吉2年(1442年)頃に落慶したこの塔は、日本に現存する五重塔の中で10番目に古い塔と言われています。
大内文化の最高傑作とも言われるこの塔は、その美しさから京都の醍醐寺、奈良の法隆寺のものと並んで日本三代名塔の一つに数えられています。

池のそばを少し進むと、司馬遼太郎の「街道をゆく 長州路」の一節が刻まれた石碑があります。実は、この奥に見える小さな山道が秘密のスポット。多くの観光客が見逃してしまいがちなこの小道ですが、ここを登ると……

小道を登ると、裏山の上から五重塔を眺めることができます。五重塔の頂上付近をほぼ真横からのアングルで見ることができるお得なスポットです。

2段目と3段目の間からは、これから向かう瑠璃光寺の山門が見えます。手前には紅葉が見えますが、秋になるとこの葉が色づき、なんとも雅な雰囲気を醸し出します。
香山公園は梅や桜、紅葉の名所といった自然を楽しむ観光地としても人気で、春には桜や紫陽花、夏は緑葉、秋は紅葉、そして冬には雪景色というように、四季折々の景色を楽しむことができます。
取材に訪れたのは夏真っ盛りの8月中旬でしたが、豊かな自然の中にそびえ立つ荘厳な木造建築と池に映り込む植え込みがなんとも美しく、思わず見惚れてしまいました。

さて、山道を降りて塔の下に戻ってきました。香山公園の瑠璃光寺五重塔は、塔の真下まで接近して見ることができます。
この複雑な木組みの建築が今から500年以上も昔に作られたものだなんて、とても信じられません。

薬師如来の祀られる瑠璃光寺本堂へ


五重塔を堪能したら、次は瑠璃光寺の本堂に向かいます。
写真中央に写っているのが瑠璃光寺の山門。門の右手には茶店があり、お抹茶や甘酒をいただくことができます。

山門を潜ると、ミニ五重塔が。なんだか可愛らしくて思わずパシャリ。

そして、正面に見えるのが瑠璃光寺の本堂。本尊は薬師如来です。
御本尊の薬師如来の祠には、とても大きな数珠が吊るしてあります。滑車で回る仕組みになっていて、この数珠を8つ落とすことで煩悩を払うことができるんだとか。欲張って回しすぎると逆に煩悩が増えてしまうそうです。

萩藩主毛利家の墓所とうぐいす貼りの石畳

瑠璃光寺から少し西へ歩くと、萩藩主毛利家の墓所「香山墓所」があります。

有名なのは、墓所へ続くこの石畳。
なんの特徴もない石畳のようにも見えますが、ここで手を叩くと不思議なことが起こります。手を叩いた音に反応してどこからか「キュッ」とうぐいすの鳴き声のような音が聞こえてくるのです。人為的なものではなく、周囲の地形や石段に音が反響して、たまたま音が鳴るようになったになったと考えられています。

大内文化に触れる山口観光のすすめ

今から700年ほど前、京に上った大内弘世がその街並みや文化に心を惹かれ、地形の似た山口に今日の街を参考にした街づくりを始めました。これが、山口県に今も面影を残す大内文化のはじまりです。
今回ご紹介した香山公園の他にも、山口には大内文化を今に伝える様々な史跡や伝統が残っています。
山口は明治維新発祥の地として知られ、萩市の城下町をはじめ山口市の県政資料館など維新の史跡が注目されがちですが、山口の観光をする際には、山口の礎を作った大内文化に触れる観光ルートも検討してみてはいかがでしょうか?

名称 瑠璃光寺
所在地 〒753-0081  山口県山口市香山町7-1
電話 083-922-2409
アクセス JR「新山口駅」からバスで30分、「県庁前」バス停から徒歩で10分
中国自動車道小郡ICから車で20分