灘の酒蔵めぐり①「菊正宗酒造記念館」

関西には伏見と灘という二大酒処がありますが、「タダ酒」目的なら灘!しかも「御影郷」に限ります。
今回は、ここでしか呑めない原酒が味わえる「菊正宗酒造記念館」を紹介します。

灘五郷とは

灘は、「灘五郷」と呼ばれ、神戸市灘区から西宮市の海岸沿い一帯に酒蔵が並んでいます。五郷とは、西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の5つのエリアの総称のこと。

灘五郷酒造組合が公式サイトで紹介している五郷各地域の酒蔵は以下の通りです。
( )カッコ内は代表的な酒の銘柄。

五郷と各地域の酒蔵
  • 西郷:金盃酒造、沢の鶴、富久娘酒造
  • 御影郷:白鶴酒造、菊正宗酒造、剣菱酒造、坊垣醸造(「戎面」)、神戸酒心館(「福寿」)、泉酒造(「泉正宗」)、安福又四郎商店(「大黒正宗」)、髙嶋酒類食品(「甲南漬」)
  • 魚崎郷:太田酒造千代田蔵(「道灌」)、宝酒造(「松竹梅」)、浜福鶴銘醸、櫻正宗
  • 西宮郷:日本盛、國産酒造(「灘自慢」)、木谷酒造(「喜一」)、本野田酒造(「金鷹」)、白鷹、辰馬本家酒造(「白鹿」)、松竹梅酒造(「灘一」)、大澤本家酒造(「寳娘」)、北山酒造(「島美人」)、万代大澤醸造(「徳若」)
  • 今津郷:大関、今津酒造(「扇正宗」)

中でもおすすめは御影郷。このエリアには、白鶴酒造、菊正宗酒造をはじめ、無料で試飲ができる酒造会社が目白押しです。

菊正宗酒造記念館でお勉強

館内に入ると、左手に展示室、右手にお土産売場があります。

もちろん、目的はお土産売場にある「きき酒コーナー」なのですが、「いかにもタダ酒目的で来ました!」と悟られるのがイヤな人は、形だけでも左手にお進み下さい。一応、菊正宗の酒造りに対する情熱や伝統にまつわるこだわりなどを知るふりをして、2階に展示されているおちょこコーナーも、ちょこっとだけ覗きます。

なかなか味わい深いおちょこたちが陳列されています。
昔より伝え継がれてきた「きもと造り」への熱い思いに触れたことで、いよいよ目的の「きき酒コーナー」へ。

ここでしか味わえない生原酒をいただく!

「きき酒コーナー」はお土産売場の一番奥にあります。「タダ酒呑みに来ました!」と思われるのがイヤな人は、形だけでもお土産品を見て回りましょう。

で、念願の「生原酒」!こいつが〜抜群に旨いのです。アルコール度数約20%。
五臓六腑に染みわたるとは、まさにこいつのためにある言葉ではないでしょうか。「非売品」の文字が旨さを倍増させます。

きき酒は3種類用意されていますが、できれば「生原酒」は一番最後に呑むことをおすすめします。

なぜって?

インパクトが強烈すぎて、後の酒がかすんでしまうのですよ。せっかくのお酒が水みたい(泣)

一周回って生原酒をもう一杯いただきたい衝動にかられますが、「お一人様 1杯」と大書されていますので、次行きましょう〜

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なお、酒蔵巡りをするときは、電車で行かれることを強くおすすめします。もしくは運転手御用達で!

菊正酒造記念館
神戸市東灘区魚崎西町1-9-1
TEL 078-854-1029
営業時間 9:30~16:30
http://www.kikumasamune.co.jp/kinenkan/

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