江戸時代の大阪にタイムスリップ。海外旅行者に大人気の「大阪くらしの今昔館」

大阪くらしの今昔館(こんじゃくかん)は、2001年に開館した「住まいと歴史と文化をテーマにした」日本で最初の専門ミュージアムです。
日本一長い大阪・天神橋筋商店街の最北端、天神橋筋6丁目の角のビルにあります。
しばし時間を忘れてタイムスリップ。
いざ江戸時代の大阪へ参りましょう。

そこはナニワの町の中。ぶらり歩けば江戸時代に迷い込む

10階展望フロアから眺めると大昔の大坂の町並みが目に飛びんできます。
どこからともなく聞こえて来るのは人間国宝・故桂米朝さんのお声。懐かしく張りのある声です。
ここは江戸時代は天保の頃の大坂の町並みを再現しています。

隊員
隊長!天保っていつ頃なんですか?
隊長
昭和生まれの僕が知っているわけがない!そのへんに書いてないか〜
隊員
ありましたありました。1831年から1845年ですって。大塩平八郎の乱の頃ですって。隊長、大塩平八郎って誰?
隊長
花紀京とコンビを組んどったコメディアンや
隊員
それ、岡八郎さんと違いますの

さてさて、階下を覗くと浴衣を着た人がたくさん歩いています。
いま、京都でも奈良でもレンタル着物は外国から来た観光客に大人気なんですよね。

さあ、9階に行ってみましょう。

小ネタ隊員もおしとやかに着物に着替えたいんですけど、どうも有料のよう。
わずか500円なのですが、ケチな隊長が経費を認めてくれるわけもないので、今日のところはあきらめましょう。
ちなみに着物体験のチケットは先着順で当日券を10時より販売しています。

商家の賑わい江戸時代の大坂の店先を再現


9階の展示室では、江戸時代の大坂の町を実物大で再現しています。
9月から4月中旬までは天下の台所として賑わいを見せていた大坂の町、4月下旬から8月までは華やかな装いをこらした天神祭の宵宮風景。季節によって展示替えがされます。
黒光りする大黒柱に苔むした瓦、かわいい犬の親子、精巧な展示品にも驚かされます。

お面をかぶって記念撮影する隊長。お面はいろいろな人がかぶっているのでかなり臭うらしいです。

 

けん玉をしたり、縁台で黄昏れたり……江戸時代の大坂にタイムスリップできます

 

本屋の軒先

 

隊員
隊長!なんかお祭りみたいですね〜

けん玉やこまを手にとって遊ぶ人、お面をかぶって記念撮影をする人。
みなさんとても楽しそうです。

人形屋さん

 

道修町の薬屋さん

 

薬屋の大番頭になりきる変なオヤジ

 

風呂屋シアターでは、江戸時代がよく分かるガイダンス映画が20分間上映されます。
<風呂屋シアタースケジュール>

  • 1回目 10:10 ~
  • 2回目 10:55 ~
  • 3回目 11:40 ~
  • 4回目 12:25 ~
  • 5回目 13:10 ~
  • 6回目 13:55 ~
  • 7回目 14:40 ~
  • 8回目 15:25 ~
  • 9回目 16:10 ~
江戸時代の長屋。4.5畳一間しかありませんが、なかなか広いです。
隊員
ややや!た、た、隊長〜、急に夕暮れになりましたよ


そろそろ8階に行ってみましょう。

8階展示室には、あの頃の懐かしい暮らしが再現

8階では明治、大正、昭和と近代大阪の代表的な住まいと暮らしを模型や資料で再現しています。
八千草薫さんによる語りと映像、模型で楽しむことができます。

川口居留地

慶応4年(1868)の大阪開港に伴い、安治川と木津川に挟まれた場所につくられました。
道路には歩道、街路樹、街灯が整備されて西洋館が建ち並び、テニスコートやパンと牛乳の店などが誕生しました。

城北バス住宅

第2次世界大戦の空襲で、焼け出された人々の救済のために建設された仮設住宅のひとつに、廃車になった木炭バスを利用したバス住宅です。

古市中団地


昭和28年(1953)から建設がはじまった城東区の古市中団地は、総合的な手法による計画的な大阪市営住宅団地です。
ここには、水洗トイレやバルコニーが備え付けられるなど、新しいライフスタイルの住宅として注目を浴びました。

隊長
うお〜うお〜うお〜〜〜

隊長には懐かしいでしょうね。
昭和な隊長はすっかり童心に返ってはしゃぎまくっています。

大阪人の暮らしの次は、大阪のイベントを見に行きましょう。

通天閣とルナ・パーク


明治45年(1912)に開業した一大歓楽地「新世界」。
シンボルタワーである通天閣と遊園地ルナ・パークを再現。初代の通天閣に出会えます。

天神祭

7月24日、25日に行われる天神祭は、大阪で最大の都市祭礼のひとつです。
大正10年(1921)に描かれた絵巻「夏祭船渡御図」をもとに再現した模型はかんかん帽をかぶる人、蒸汽船、川沿いに建つ近代建築に当時の雰囲気があふれています。

心斎橋筋商店街


昭和2年(1927)に描かれた町並みイラストをもとに、心斎橋のおしゃれな町並み、表情豊かな店構えを表現。モボ・モガが闊歩したファッション最先端の街です。

日本人2割、外国人8割といった感じで、海外観光客にはかなり人気が高いスポットですが、日本人いや大阪人にも充分に楽しめます。これでたったの600円は価値大。

大阪といえば、大阪城やUSJ、海遊館などが有名ですが、ここ「大阪くらしの今昔館」もなかなかのもの。
ぜひ訪れてみてください。見学した後は、日本一長い天神橋商店街で昼飲みというのが粋ですね〜。


大阪市立住まいのミュージアム
「大阪くらしの今昔館(こんじゃくかん)」

大阪市北区天神橋6丁目4-20住まい情報センタービル8階
Tel 06-6242-1170 Fax 06-6354-8601
開館時間:午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、第3月曜日(祝日、振替休日の場合はその週の水曜日)、年末年始
※ゴールデンウイーク期間中の祝日(4月29日、5月3日〜5月5日)は上記に関わらず開館。
※上記のほか臨時休館することがあります。ホームページ等で休館日を要確認。
[観覧料]
一般600円 団体500円(20人以上)
高大生300円 団体200円(20人以上)
※中学生以下、障がい者、市内居住の65歳以上の方は無料(証明書要提示)
※特別展開催期間中は別料金

ミュージアムショップ
営業時間 10:30~17:00
大阪の歴史に関する書籍や昔懐かしい玩具、菓子などが販売されています。

[交通アクセス]
地下鉄Osaka Metro谷町線・堺筋線、阪急電鉄「天神橋筋六丁目」駅下車3号出口より直結
JR大阪環状線「天満」駅から商店街を右(北)に徒歩7分
タクシー:JR「大阪」駅御堂筋南口から都島通り経由、約2㎞、7分
車:阪神高速道路「守口線」長柄出口から都島通り経由、約500m

http://konjyakukan.com

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