石川県は一般的に加賀と能登の二手に分かれていますが、加賀エリアの中でも金沢より南のエリア、加賀市、小松市、能美市、川北町、白山市、野々市市の6市町を『加賀の國』と呼んでいます。
今回は、加賀の國ご自慢の清涼スポットをお届けしましょう。
鶴仙渓 川床(加賀市)
あやとりはしの袂にある鶴仙渓(かくせんけい)川床では、山中温泉出身の和の鉄人、道場六三郎レシピによる「冷製抹茶しるこ」「川床ロール」に舌鼓をうちながら、渓谷の深い緑、清らかな水の流れのなか、風雅なひとときを楽しむことができます。
食べ物や飲み物の持ち込みも可能(アルコール類は除く)で、参加旅館や町のお店で予約・テイクアウトした弁当(川床弁当)を食べることもできます。
【問合せ先】0076-255-5310(白山市観光情報センター)
蟹淵(能美市)
「化けガニ伝説」が残る神秘の淵で、動植物の宝庫として知られています。淵の周囲は約200メートル、山に囲まれて青緑色の水をたたえています。通常1000メートル以上の高地に生息する「ルリイトトンボ」や、木々の上で卵を産む「モリアオガエル」などの生息地で、能美市の天然記念物として指定されています。
夏は、県の絶滅危惧Ⅰ類に指定されているルリイトトンボが乱舞し、オオルリボシヤンマの羽化が始まります。水面には、未の刻に花開くと言われる「ヒツジグサ」や「カンガレイ」などの希少植物が息づいています。
【問合せ先】0761-58-2211(能美市産業交流部観光交流課)
七ッ滝(能美市)
美しい大小7つの滝からなる七ツ滝。上流に6つの滝があり、何万年も前からの地殻変動によってできた岩の上を、次々と流れ落ちる水が印象的です。周囲の木々は新緑や紅葉など訪れるごとに違う表情を見せてくれます。
上流にある6つの滝は約400mの遊歩道が整備されているので、すべて歩いて見ることができます。
最も美しいとされる「二の滝」の落差は約10mで圧巻です。滝だけではなく、スダジイ等の照葉樹林のほか、希少な植物も見ることができます。
【問合せ先】0761-51-2308
木場潟公園(小松市)
木場潟(きばがた)は柴山潟(しばやまがた)、今江潟(いまえがた)とともに加賀三湖と呼ばれ唯一干拓されずに自然のままの姿を残しています。
1982年10月17日に県営公園として開園しました。
公園開設面積は49.1ha。周辺の田園風景と調和するように整備され、野鳥や水生植物が生息しており、4つの園地が整備され1周6.4kmの園路が結んでいます。水郷風景は「いしかわの自然百景」にも選ばれています。
【問合せ先】0761-43-3106
姥ヶ滝(白山市)
姥ヶ滝(うばがたき)は、「日本の滝百選」の一つです。滝が岩肌に沿い数十丈の流れとなって落ちる様が、まるで白髪の老婆が髪を振り乱したように見えることから「姥ヶ滝」の名がついたとの説も。
白山白川郷ホワイトロード内にある蛇谷園地駐車場からブナやミズナラの天然林が広がる蛇谷園地を森林浴を楽しみながら抜け、蛇谷川沿いの遊歩道を20分ほど歩くと目の前に迫力ある姥ヶ滝が現れますが、2020年度は白山白川郷ホワイトロードが開通しないことが決まったため、開通後にぜひ足を運んでみてください。
【問合せ先】076-256-7341(白山林道石川管理事務所)
手取峡谷 / 綿ヶ滝(白山市)
手取峡谷(てどりきょうこく)は手取川の流れがつくりあげた美しい峡谷。釜清水町(かましみずちょう)から河原山町(かわらやままち)までの約8kmにわたり、高さ20~30mの絶壁が続き、手取川の清流が流れ下ります。その様子は絶景のひとこと。
もう一つのみどころは、綿ヶ滝。まるで綿がおちるように流れる美しい滝です。その落差は32mにも及びます。すぐ側まで降りることもできますが、滑りやすいので足元に注意。
【問合せ先】0076-255-5310(白山市観光情報センター)
荒俣峡(小松市)
荒俣峡(あらまたきょう)は、大杉谷川中流に位置する景勝地で、「加能八景」の一つに数えられます。周辺には400メートルほどの遊歩道も整備されており、蛇行した流れや河畔に点在する奇岩など、風光明媚な自然が癒やしを与えてくれます。
苔の里(小松市)
苔の里は、多様なコケ(蘚苔類)が鑑賞できる日本有数の苔の名所です。
「『珠玉と歩む物語』小松~時の流れで築き上げた石の文化」の構成文化財として、日本遺産に認定されています。500円で入園できます。
【問合せ先】090-7083-6969(日用苔の里整備推進協議会)