山岳信仰の聖地として1300年の歴史を刻む天川村。7世紀後半、皇位継承をめぐる争いで窮地に立たされた大海人皇子が、勝利を祈願して琴を吟じると、その音に乗って天女が現れました。これに力を得た皇子は壬申の乱で勝利を収め、即位して天武天皇となりました。その後、天皇は天女の加護に報いるため、神殿を造営、「天の安河の宮」と命名。
天川村の名前の由来です。
「大阪市内よりは10度は低い！」という噂を聞きつけ、言って参りました奈良県天川村。もう暑くて暑くてたまりません。一刻も早く、霊験あらたかなヒヤッとした空気を味わいたくて、軽自動車のアクセルを床いっぱいに踏み込み、ハンドルを右へ左へヘアピン。2時間後に到着したものの、身体が揺れております。
皆さん、思うことは同じだったようで、駐車場は「満」の表示。ま、涼しいんだからいいっかと思い、エアコンを切り窓を開けて待つことに。あぢぃ〜。やっぱり天川村をもってしても今年の夏はクソ暑いです。
10度は大げさかもしれませんが、大阪市内よりは5度は低いそうです。
年間65万人もの人が訪れる天川村は、紀伊半島の中央部に位置し、約4分の1が吉野熊野国立公園に属します。水の郷としても知られ、天ノ川やその上流の山上川は、まさに清流。この暑い夏でも、手足がしびれるほど冷たく、口に含めば、甘い。
この清流で作られた豆腐の旨いこと。昭和の香りが漂う洞川温泉街には、旅館や食事処、土産物店が並びます。しかし、奈良ってどうしてこんなにも陀羅尼助が多いのでしょう。
●きらく久兵衛
地元の人や修験道の行者さんから愛され約100年。鮎や名水とうふなどがセットになったあゆ塩焼き定食（1,600円）は、ボリュームいっぱいでおすすめです。ノンアルコールビール（350円）は良心的なお値段でグー！
TEL.0747-64-0600
奈良県吉野郡天川村大字洞川147 営業/11時〜15時 不定休
●洞川温泉センター
吉野杉を使った建物に桧の浴槽。無味無臭のやわらかい単純温泉。入湯料は大人600円、小人200円。温泉利用者は駐車場代が1時間無料になります。ま、1時間100円なのですが…
TEL.0747-64-0800
奈良県吉野郡天川村大字洞川 営業/11時〜20時（8月中は〜21時） 水曜定休（祝日の場合は翌日）
