猪突猛進という言葉がピッタリ当てはまる西村Gこと、西村宏之さん(60)。
イカリボシブランドで知られる大阪の文房具メーカー「株式会社西敬(にしけい)」の3代目社長です。
2019年に還暦を迎えたばかりというのに、その勢いは衰えるどころか、ますます血気盛ん。
猪のごとく圧倒的なパワーで、数々のヒット商品を手がけてきたナニワの豪腕社長を、東大阪の営業センターに訪ねました。
まさにイノシシ!90kgオーバーの巨漢社長
黒塗りの高級車から現れた西村Gは、すごいオーラを持った人でした。
聞けば、やっと初心者マークが取れたばかりだとか。
いや〜、少しやないと思いますけど…
最初から豪快に飛ばしまくる西村社長。果たしてまともな取材ができるのでしょうか。
小ネタ隊も愛用のイカリボシブランド3代目
かつて、小ネタ隊も使用していたことがあるイカリボシのモノサシ。グレーのラインに囲まれた目盛りが見やすく、また使いやすいため、アナログでデザインしていたごく最近までずっと愛用していました。
イカリボシのモノサシは、大阪市生野区に本社を置く株式会社西敬のロングセラー商品です。
昭和14年(1939年)の創業以来、文具一筋。各種定規類をはじめ、名札や銀行でよく見かける老眼鏡3点セットなど、人に優しく使い勝手のいい数多くの商品を作り続けてきました。
人に優しい、環境に優しい商品を開発
[itemlink post_id=”3817″]最近では、クルッと回転するターナブル名札を子ども用に改良したキッズターナブル名札が新聞やテレビで話題となっているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
学校にいるときは名札側を、登下校時にはクルッと回転させて名前が見えないようにした名札です。
ネーミングは私です。ウチの商品のネーミングはすべて私が考えています
同社のホームページには、次のようなことが書かれています。
生まれたばかりの柔らかい新芽。
10年後自然界の一員として無事に成長しているのだろうか。
環境破壊が進む昨今、後継者である私たちの子供たちにこの地球を譲り渡さなければなりません。西敬は10年後そして20年後、一つでも多くの新芽が育つ環境と、子供たちが笑顔で暮らせる地球を守るために10年後を配慮した環境に優しい製品づくりに取り組んでいます。
風貌とのギャップがかなり激しいため、頭がクラクラしてきそうですが、同社の製品開発のコンセプトは一貫しています。
どこよりも早く非塩ビ樹脂使用の環境に優しい名札を開発したこともありました。当初はコストがかかりすぎるため今一歩の売れ行きでしたが、環境への関心が高まるにつれ大手メーカーも着目するようになりました。
また、先のキッズターナブル名札は、通学児童の学校外での安全管理を考慮したものです。
アイデアのヒントはお客さまから
いろいろな縁取りがされたシートを入れ替えることで、名札に変化を持たようという遊び心あふれた商品です。
同社のヒット商品「マイティクリップ」と組み合わせれば、首からかけるだけでなく、ポケットにつけたり裾につけたり縦横自由自在。
また、大阪樟蔭女子大学や大阪芸術大学などとのコラボ商品の開発も手がけるなど、現在の総アイテム数は2,000以上に及びます。
一見、野生の猪のように粗暴に見えますが、本当はとても優しい人間なのでしょう、たぶん。
高校2年のときに大病を患い、一歩後退
西村Gは1959年11月、亥生まれの60歳。
大阪の名門私立、といっても西村Gの入学した頃はあまりたいしたことはありませんでしたが、大阪・天王寺区にある私立S学園高等学校に進学します。
高校2年のとき、その後の人生に大きな影響を与える出来事がありました。
王さんは、早稲田は早稲田でも早稲田実業学校の高等部だと思うのですが、この人にとって大学も高等部もみ〜んな一緒なのでしょう。
化学が分からんようになったから早稲田を諦めたという西村Gの思考回路。小ネタ隊もかなり分からんようになってきましたが、ここからは西村Gのマシンガントークが始まりますので割愛します。
自分を鍛えるために新聞配達をしながら大学へ
で、結局、予備校に通い再度早稲田を目指します。予備校で3番という好成績だったこともあり、東大も受験しますが、惨敗。S学園から1浪くらいで東大や早稲田に行けるほど、世の中は甘くありませんでした。
実は西村G、現役時代に関西大学に合格していました。しかしミスタータイガース村山実ではイヤだったのでしょう。母親が関大の授業料を払っていたことも知らずに予備校に通っていたのでした。
つまるところ、自分を鍛えたくて新聞配達をしながら大学に通っていたとのこと。
ほんま、この男はどこからどこまでがホンマなのやら、トホホ。
小ネタ隊はこのあたりで、かなり疲れてきましたが、西村Gのマシンガントークはさらに続きます。
一度会った人は皆友だち
で、関西大学を経て、塾講師や文具納品業大手の日興商会で修行後、28歳のときに父親の経営する西敬に入社。
2013年(平成15年)より3代目社長となり、現在は持ち前のバイタリティを発揮して積極的に社長自ら営業活動に東奔西走する毎日です。
西村GのFacebook友達は、2,800人以上。その顔ぶれは、大物政治家をはじめ俳優やタレント、スポーツ選手から高校の同級生までバラエティに富んでいます。
お前やっ!