この夏、福井県鯖江市出身の書道家・小谷寛幸さんが福井県立美術館で初の個展を開催します。
日本で随一の公募展「独立書道展」や「毎日書道展」で大作入選や会員賞、毎日賞など様々な受賞歴がある小谷寛幸さんの初の個展と聞いて、作品を観るのがとても楽しみです!
今回の個展のために新作を21点も書き上げたとか…さらにワクワクが倍増しますね!
なお、開催期間は、2020年8月18日(火)〜8月23日(日)、場所は福井県立美術館です。
みんなの協力で開催できた初個展
開催にあたり書道家・小谷寛幸さんに今回の個展への思いや見所などをインタビューしました。
しかし、実行委員が立ち上がったり、若手の書道仲間を中心にいろんな協力やアドバイスを頂き、個展が単なる個人のものではなく、皆さんに満足して頂けるような楽しいエンターテイメントの要素を入れたいと思うようになりました。
表装も含めてバラエティー豊かなものになったと思います。
皆さんで作り上げていく個展ワクワクします♪
言葉の奥に潜むものを表現
見どころポイント!
- 30m超の大巻子
- 国立新美術館でも展示された超大作
- YouTubeを活用したWeb展覧会
30m超の大巻子
「30メートルの巻子(巻物)は、40年以上表具店を営んでる地元の表具師ですら、初めての経験だということで、過去にやった人はいないと思います。
内容は、梶井基次郎の「檸檬」という短編小説の草稿を書きました。場面により書きぶりや構成を変えて、絵巻物のようなイメージで仕上げました。
世の中に出ている「檸檬」とは内容に違いがありますので、そこにもご注目下さい」
国立新美術館でも展示された超大作
「国立新美術館でも展示された大作は、近代文学を書いたものが多く、まさに言葉との対峙です。
「地獄変」(芥川龍之介)の一節は、娘の断末魔を嬉しそうに眺め、これで地獄が描けると思いつつも、最後は後悔する主人公の姿が、人と獣の顔と心に例えられ、人面獣心という言葉が根底にあります。文学の裏に潜む解釈をどのように書くかということも、書道の醍醐味です」
YouTubeを活用したWeb展覧会
「コロナのこともあり、県外から移動ができない可能性も鑑みて開設しました。メイキング映像をアップしたところ、意外にも書道をしない方から新鮮だったというご意見も頂き驚いています。せっかくなので、丁寧な解説を加えながら作品にまつわるエピソードや背景もこれから紹介していきたいと考えています」
ネットワークが普及しデジタル化が進む現代ではありますが、書道展を通してあらためて手書きで書くことの楽しさや言葉の面白さなどを感じてみてはいかがでしょうか。
YouTubeの更新もぜひチェックを!
イベント名 | 小谷寛幸 書展「言葉との対峙」 |
会期 | 2020年8月18日(火)〜8月23日(日) |
時間 | 9:00〜17:00(最終日は16:00まで) |
会場 | 福井県立美術館 第1展示室 (福井県福井市文京3丁目16-1) |
入場料 | 無料 |
平成22年 第62回毎日書道展 毎日賞
平成27年 第63回独立書道展 準会員賞(会員推挙)
平成28年 第64回独立書道展 会員賞
平成29年 毎日書道展大字書部 会員となる
平成30年 (公財)独立書人団 審査会員となる
(一財)毎日書道会 会員
(公財)独立書人団 審査会員