西方面の電車は混んでいるぞ
「青春18きっぷの旅」もそろそろ終盤になりました。なんせ4月10日までに5セットを使い切らなければなりませんので大変です。
すでに元は十分にとっているのですが、根っからの貧乏性ゆえ、1枚も余すわけにはいきません。
そろそろ天候もよくなってきたので、本日は瀬戸内方面へ向かうことにしました。
とりあえずの目的地は「倉敷」です。
青春18きっぷはどこで降りても、何回乗り降りしても自由なので気がラクです。面倒臭くなったら、「姫路・ホルモンうどんの旅」にしたっていいわけですから。
大阪から西方面は電車の本数も多く、乗り換えもスムーズな感じなので、いつもよりちょいと遅めの7時56分「JR尼崎」発の新快速に乗りました。
小ネタ隊は倉敷には何度となく訪れており、なんとバイク雑誌の取材でデルモをしたこともあるほどなのです。
人よりも多少足が短いので決して絵にはなりませんが、ま、便利屋さんですね、ははは(泣)。
そのため自称「倉敷観光大使」を名乗っております。ま、これも倉敷観光協会からは一言も頼まれていませんから、あくまでも「自称」です、ははは。
それにしても北陸方面とは異なり、というかお天気のせいでしょうか。電車内はむちゃむちゃ混んでいます。かろうじてカッチカチの補助イスに座れましたが、それも相生駅まで。
相生〜岡山区間までの1時間はずっと立ちっぱなしの状態です。のどかな田舎道を行くローカル電車の旅なはずなのですが、車内は人・人・人であふれています。
さらに岡山〜倉敷までの伯備線はほぼほぼ満員電車です。
大阪からわずか3時間で倉敷に到着
3食ともにお家でご飯を食べるくらい職住接近の小ネタ隊は、もう何年も満員電車の経験がありません。
「こんなところで痴漢に間違えられてはイカン!」と妙な心配をしながら、ようやく倉敷駅にたどり着いたのが11時前。ローカル電車の旅でも、大阪からわずか3時間で倉敷まで着いてしまうのですから、やっぱり電車というのは素晴らしく早い乗り物です。
電車の旅のいいところは、車では見過ごしてしまいそうな小ネタが拾えることと、喉が渇いたらビールを飲めることです。
しかし西方面の旅は、電車の中ではとても飲める雰囲気ではありませんので、まずは倉敷駅でお茶代わりにグビグビっと缶ビールをいただきます。
昼呑み、最高ですね。
今回の目玉は、美観地区の舟に乗ることです。かれこれ10回近く訪れているわりには1度も乗ったことがありません。果たして、舟の中から見る倉敷の街はどんな感じに見えるのしょう。
3代続く今川焼きの老舗「えびす饅頭」
期待にワクワクしながら、テクテクと昭和な商店街を美観地区方面に歩いていくと、今川焼き屋を発見。1個75円で餡子もいっぱい入っています。
普通「いま食べます」と言うと、それ用の紙にくるんでくれると思うのですが、このお店はなんとティッシュペーパーではありませんか。
食べ終わった後にお口の周りが拭えるという、素晴らしい心遣いです!
ちなみにこの「えびす饅頭」は3代続く老舗の今川焼き屋さんで、けっこうメジャーらしいです。小ネタ隊が通ったときは、だれ〜も並んでいなかったので、地元民御用達のお店かと思っておりました。
086-424-4458
営業時間:9月末から5月の連休明けまでの期間の季節営業で、朝の9時半~17時まで。
小豆島ラーメンHISHIOの島めしは旨いぞ!
できればお昼ご飯前に舟に乗りたかったのですが、むっちゃ混んでいました。3時間待ちです。
舟から落ちたら小ネタではなく大ネタになってしまいますので、お昼のアルコールは断念せざるを得ません。
小豆島ラーメンで「島めし付 醤(ひしお)そば」880円をいただきます。
これ「しまめし」ですからね、決して「とりめし」と注文しないように。小ネタ隊は最近ちょいとちっこい字が見えにくくなっているため、出てきてビックリ。
ラーメンもさることながら、この「島めし」はなかなか美味です。替え玉なんぼでもOKとのことでしたが、舟に乗ってゲロっては大ネタになってしまいますから、こちらも断念しました。
086-454-4560
営業時間:11時~19時
月曜定休
男は黙ってブラックコーヒー的な「喫茶 SLOW HAND」
しかし、土日の美観地区は混んでいます。おされ〜なカフェは長蛇の列。とてもじゃないけど、小ネタ隊的には耐えられそうにありません。静か〜な場所はないものかと、メイン通りを外れて倉敷公民館の方へ行くと、あるではないですか、営業しているかどうかわからん喫茶店が。
店を覗くと、案の定、誰〜もいませんでした。お〜いいかんじ〜。思わず「空いとるな」と言うと、「いつもこんなんです」とぶっきらぼうに答える店主。美観地区にありながら、ブームに流されずにキャピキャピしていないところが、ス・テ・キです。
ワッフルが人気のようですが、男は黙ってブラックコーヒー!。無口な店主がサイフォ〜ンで入れるコーヒーは、客の顔に合わせながら器も一人ずつさりげな〜くセレクトしているよう。なかなかこだわってます。
さらに、渋かったのがメモ用紙に書かれた手書きの伝票。
ファミマの100円コーヒーに慣らされてしまった小ネタ隊には妙に新鮮でした。
086-421-1899
営業時間:9時~17時
月曜定休
瀬戸の花嫁で知られる「くらしき川舟流し」はたったの500円也
さて、本日の本命「くらしき川舟流し」です。待った甲斐がありました。舟から眺める美観地区はまた違った趣きがあります。小ネタ隊がツッコミを入れるからでしょうか、オヤジがまたよ〜しゃべるしゃべる。
大原美術館前にかかる橋は、天皇さんの車が安全に通れるように、大原家の当主が自費でかけた話とか、かつては物資を積んだ川舟が行き来していたためもっと広かった話とか、「へ〜、そうだったの」というなるほどな話がたくさん聞けました。
ゆったりと進む舟に腰を下ろして眺める白壁の町並みは、川舟流しならではの表情を見せてくれます。
086-422-0542(倉敷館観光案内所)
出発時刻 午前9:30始発〜最終便17:00
※30分おきに出発
定休日 3月〜11月/第2月曜日(祝日は除く)
12月〜2月/土・日・祝のみ運航
※年末年始は運休
料金 ※当日販売のみ
大人500円 子ども250円(5歳〜小学生以下)
※5歳未満は無料です。
※1艘の定員は6名。
※ペットの乗船不可。