わが町・十三が誇るねぎ焼きのお店が「やまもと」です。
広島焼きとともに、今やすっかり全国区の知名度を誇るねぎ焼きですが、実はここ「やまもと」が発祥なのです。
十三といえば、藤田まことの「十三の夜」が大ヒットして以来、あまりいい印象を持たれていませんが、なんと大阪ナンバーワンの公立高校である北野高校もあるというすごい場所なのであります。
ちなみに北野高校がここに移転するとき、「十三なんていやや〜、いかがわしい!」という卒業生たちの声に圧されて、淀川区北野町という地名が作られてしまいました。
しかし、誰がなんと言おうとも北野高校はわが町・十三の学校なのです!
賄い食から生まれたご当地グルメ
しかしいくら町名を替えたところで、ピンクな町のイメージは拭えません。
中でも十三栄町商店街は、梅田の東通り商店街と並んでケバケバな商店街として知られています。
「ねぎ焼やまもと」はここから生まれました。
山本高恵さんがお好み焼き屋をはじめたのは、1965年6月のこと。たった一人で営む小さな町のお好み焼き屋さんです。
毎日学校から帰ってきては手伝ってくれる育ち盛りの子どもたちに、自分が幼い頃食べた「一銭洋食」にあれこれ工夫をこらしたお好み焼きを、カウンターの隅で食べさせていました。
すると、グルメなおっちゃんたちが、「それ、旨そうやな。ワシにもくれ!」と評判になり、1968年6月に「ねぎ焼き」としてメニューに加えると大ヒット。
ゆっくり食べるなら福島ほたるまち店がおすすめ
大阪を代表する名物料理として定着するようになりました。
以来、家族経営で次々に出店。今では十三のほか、梅田、福島、新大阪(改札内)で食べることができます。
本店は周りの雰囲気が小ネタ隊の上品な性格に合わないので、ねぎ焼きを食べたくなったら、おしゃれ〜な福島ほたるまち店に行くことにしています。不思議なもので、たま〜に、お好みではなくねぎ焼きが食べたくなるのです。
しかも、その辺の邪道なねぎ焼きではなく、「やまもと」のねぎ焼きが。
よくもまあ、あの場所からこんな上品な味が生まれたな、ってなくらい上品な味です。
福島ほたるまち店は大阪・中之島のテレビ朝日の東隣にあり、小ネタ隊に似つかわしくセレブ〜な感じです。
本店は全国的に有名なので、行列を覚悟する必要がありますが、福島ほたるまち店は地元客がほとんどで比較的落ち着いて食べることができます。
おすすめはなんと言っても「すじねぎ」!ビールに合います!
もちろんねぎ焼きを注文。いか980円、牛肉980円、デラックス(いか・牛肉・豚肉)1,400円などがいろいろなねぎ焼きがありますが、おすすめは「すじねぎ」(1,190円)です。
すじが苦手でなければ抜群に旨いです。ビールに合う合う!
醤油ベースでネギたっぷりの「すじねぎ」と生中(560円)で、締めて1,750円!
ねぎ焼きにしては少々お高いですが、絶品です。一度、お試しあれ。
次に行ったときは違うものを注文しようと思うのですが、何度訪れてもやっぱり「すじねぎ」を注文してしまう小ネタ隊なのでありました。