デザイナー必見!ワンクリックで空が激変する画期的な画像編集ソフト「Luminar4(ルミナー)」

小ネタ隊の本業は編集屋です。
編集屋とはいっても、大阪のそれはそれはちっこい米粒のような編集プロダクションですから、取材はもちろん、撮影やデザインから経理業務、便所掃除まで、何から何まで自分でやらなければなりません。

加えて今はDTPの時代です。アナログ時代なら写真の修正は印刷屋さんにまかせておけばよかったのですが、今はデザイナーの作業になっています。

これがまた“めんどっち”。

立場のよわ〜い編プロとしては、修正代なんぞはまずいただけませんからPhotoshopを使ってチマチマチマチマと作業をするわけですね、これが。

というわけで、今回はボンビー下請けCGデザイナー必見!一瞬で写真の修正をしてくれる画期的な画像編集ソフト「Luminar4(ルミナー)」を紹介しましょう。

隊長
こいつがまたいい仕事してくれるんですよ

AdobeあらずばDTPにあらず


DTPといえばAdobeです。
印刷業界では、Adobe社のIllustrator(通称:イラレ)、inDesign(通称:インデ)、Photoshop(通称:フォトショ)は3種の神器と呼ばれており、これがなければ仕事になりません。

中でもPhotoshopは「画像編集といえばフォトショ」といわれるくらい、世界で最もメジャーな画像編集ソフトです。

小ネタ隊もかれこれ25年近くフォトショを使い続けていますが、決して精通しているわけではなく、フォトショしかないから仕方なく使っているだけで、未だに苦手です。

隊長
プロ用すぎて、機能が複雑なんっすよね〜

空を一瞬で青くしてくれるソフトがあればなあ〜

①もと画像

写真の修正で一番苦手なのが「空の青味強く」など、一部だけ変更するやつです。
「全体に明るく」なんかはすぐに出来るのですが、空だけを青くする場合には“マスキング”という作業が必要になってきます。

これがまた実に“めんどっち”。

アナログ時代なら「天気のいい日に撮り直しましょう」と言い切れるのですが、イマドキのクライアントは「んなもん、パソコンで簡単に修正できるやろ」って思っているのであります(泣)

残念ながら、神器フォトショをもってしても「無理!」です。
フォトショも30年くらい経っているので、コーンやゴミなど、邪魔な物は一瞬で消せるようになりました。しかし空はマスキングしないとできないんです。

が、なんと!出たんですね〜。ポチるだけで曇り空を青い空にしてくれる画期的な画像編集ソフトが…

作業時間が一気に短縮。これで1万円は安い!

②Luminar 4に搭載された「AIスカイ・リプレースメント」機能で、一瞬にして夕焼け空に変更。マスキングしていません。細かい調整していません。ただ、ポチっただけです

Skylum社からLuminar4が発売されたのは、2019年11月18日のこと。
LuminarはAI(人工知能)による編集・補正機能を搭載しており、もともとプロの写真家たちに愛用されていましたが、バージョン4が登場するや写真家だけでなくAdobe信者たちがメインを占めるCGデザイナーたちからも注目を集め出しました。

それがLuminar4から搭載された「AIスカイ・リプレースメント」機能です。
AIスカイ・リプレースメント機能を使えば、曇り空を晴天に変えるなど、空模様を自由に変えることができます。さらに元の写真の色調が空の明るさや色と一致するように、写真全体の光をAIが自動で調整。
これが「ワンクリックするだけ」でできてしまうのです。(写真②参照)

③AIスカイ・リプレースメント機能調整前(左)と調整後(右)。どうみても同じ写真とは思えん!

また、Luminar3にも搭載されている「AIスカイ・エンハンサー」は、その名の通り空をエンハンス(強める・質を上げる)してくれる機能です。つまりAIが空だけを自動で補正してくれるのです。フォトショのようにマスクをする必要はありません。

④「AIスカイ・エンハンサー」調整前(左)と調整後(右)。分かりやすいように観覧車で分割していますが、ごらんのように空だけが調整されています

技術的なことは全く分かりませんが、とにもかくにもスゴい!のひと言。

⑤「AIスカイ・エンハンサー」機能で、もと写真①を空のみ調整。マスキングなし。一瞬です

これでお値段(定価)1万560円ははっきり言って「安すぎ!」ではないでしょうか。

こんな合成写真も一瞬でできてしまうのだ

Amazonギフト5,000円券がもらえたり、期間限定セールを開催するなど、頻繁にキャンペーンを実施しているので、興味ある方はぜひルミナー4のオフィシャルホームページをチェックしてください。

ルミナーの日本の責任者はなんと女子大生!

現在、米ワシントン州ベルビューに本社を置くSkylum社は、2008年にウクライナで誕生した新しい写真ソフトウエア会社です。当初は2人のゲーム開発者とアマチュア写真家の3人で、iOS用のアプリを開発していましたが、その名を一躍有名にしたのが2016年発売の画像編集ソフトLuminarです。
2019年より日本国内での本格参入を開始しましたが、日本の責任者を務めるのが若干20歳の女子大生というから、これまたスゴい!

隊長
イマドキのグローバル企業は人事もスゴい!

オジジの頭では到底ついていけませんが、女子大生と聞けば、取材を申し込むのが小ネタ隊流です。
というわけで、スカイラム 事業開発責任者の野田夢里さんです。

Yuriさん
はじめまして。野田です。
隊長
ルミナーの中の人、ゆりさんですね。
https://twitter.com/Yuricorn_0120

ルミナーで編集して“ルミった!”っていう社会現象起こすのが私の夢

野田さんはスカイラム社の事業開発責任者として、イベントの企画や企業とのタイアップなどさまざまなマーケットの展開を企画運営しています。

隊長
ゆりさんは現在、大学2年生ということですが、大学に在籍しながらスカイラムのエライさんってこと?
Yuriさん
もともとカナダに住んでいたことがあり、国際関係の仕事、特に国連の職員を目指していました。しかし政府機関ではなかなか現地の問題や実際の社会問題を解決する経験が得られないのではと考え、スタートアップの世界に興味を持ちました

スタートアップというのは、日本流に言えばベンチャー企業のようなものです。

Yuriさん
大学入学後すぐにスタートアップの世界的なイベントSLUSH でチームリーダーとして運営メンバーに参加しました。そこで登壇者として参加していたスカイラム社のアジアマーケット責任者Evgeny(エフゲニー)に出会い、声をかけていいただのがスカイラムに関わるようになったきっかけです
隊長
それって、すごくね?
Yuriさん
最初は翻訳者のつもりで会社のメンバーになったんです。けれど彼が日本を去ると同時に日本のマーケティングの代表になりました
隊長
先日、スカイなんちゃらのことについてつぶやいたらルミナー公式さんからアドバイスいただいたのですが、これゆりちゃん?

Yuriさん
私も返信することはありますが、基本的には私たちの信頼するメンバーが返信しています(笑)

ルミナー4を購入して、ハッシュタグ「#ルミナー4」をつけてツイートしたら、ほぼ間違いなくゆりさんが見ているそう。
また写真コンテストやワークショップの開催、トラブル時のメッセージ対応など、細かなサービスはAdobeには真似のできないところですね。

隊長
フォトショやlightroomのプラグインとしても使えるので、大変重宝しております、はい

グラフィック関係者ならぜひ持っておきたい1本です!

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