田辺聖子ワールドが壁面に広がる「大阪樟蔭女子大学 田辺聖子文学館」


大阪が誇る芥川賞作家の一人、田辺聖子さんの記念館が東大阪にあります。
場所は田辺さんの母校である大阪樟蔭女子大学。
本来なら男子禁制の領域ですが、そこは小ネタ隊。読者の皆さんのために、突撃取材してきました。

大阪の女流作家といえばお聖さんでしょ

田辺聖子さんは1928(昭和3)年、大阪市福島区生まれの90歳。
淀之水高等女学校を卒業後、大阪樟蔭女子大学の前身である樟蔭女子専門学校国文科に入学します。
今までに出版された作品は、なんと1145冊におよぶ日本を代表する大作家です。

1964年に『鑑賞旅行』で第50回芥川賞を受賞。
代表作をあげればきりがないのですが、藤山直美さん主演で大ヒットしたNHKテレビドラマ『芋たこなんきん』などは記憶に新しいのではないでしょうか。

男子禁制の領域もなんのその


大阪樟蔭女子大学田辺聖子文学館は、樟蔭学園90周年事業の一環として2007年に開館しました。
入館料は無料で、なんと小ネタ隊のようなむさ苦しいおっさんでも入ることができます。
そもそも女子大はかなりガードが固く、事前に連絡をしておかないと守衛室で大概シャットアウトされてしまいますが、大阪樟蔭女大学はかなりオープンなほうでしょう。

あかんかな〜と思いながら、守衛室で「田辺聖子文学館」の見学希望を申し出ると、すんなりOK。許可証は必要ですが女子大散策を楽しむことができました。
4年生大学では珍しい美容師専門課程を設置するなど、「美」への意識が高い女子大学だけに綺麗な人が多い!
思わず、道を尋ねたりなんかしてみます。

田辺ワールドを満喫できる静かな落ち着いた空間


田辺聖子文学館は図書館の中に設置されています。圧巻は壁面一杯に展示された聖子作品の数々。単行本や文庫本が発行年月順にずらりと並んでいます。


他にも自宅書斎を再現したコーナーや、直筆の原稿、愛蔵品の数々が並び、お聖さんファン
たまらない空間となっています。

さらにうれしいことに入場料はタダ!
小ネタ隊はこれが一番うれしい。

大学ミュージアムスタンプラリー

大学が所有する知の財産を一般に開放してもらえることは実にありがたいですね。
今、関西圏にある18の大学が連携して、「かんさい・大学ミュージアムネットワーク」なるものを行なっています。
大学の所有する博物館や美術館、文学館などを巡るスタンプラリーを開催。2019(平成31)年1月末までに15館のスタンプを集めると記念品がもらえるとか。
開館日は平日中心なので15館はなかなか難しいかもしれませんが、関西の大学めぐりはなかなか楽しめます。
なんといっても空いている。しかもほとんどが無料。
この機会にぜひチャレンジしてみてください
女子大見学のチャンスでもあります!

●かんさい・大学ミュージアム連携実行委員会
〈事務局〉関西大学博物館
大阪府吹田市山手町3-3-35
TEL.06-6368-1171

大阪樟蔭女子大学 田辺聖子文学館
大阪府東大阪市菱屋西4-2-26 大阪樟蔭女子大学図書館内
TEL.06-6723-8182
開館時間:平日9時〜17時、土曜9時〜16時
休館日:日曜・祝日、大学の休業日(夏期・冬期・学年末休業日など)
入館料:無料

大阪樟蔭女子大学

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