先日、息子夫婦から誕生日プレゼントをいただきました。kindleのカラー版をおねだりしていたのですが、なぜか、百貨店の包み紙にまかれた焼酎が2本。「kindleなら、コンテンツの方もおねだりされるから、酒にしといたれ!」との算段でも働いたのでしょうか。事実、酒を与えておけば、しばらくは機嫌がいいのは間違いありません。
1本は芋焼酎「幸蔵」、もう1本が長期熟成麦焼酎「千年の眠り」です。
基本、芋はあまり嗜まないのですが、せっかくですから「幸蔵」はお湯割りでいただきます。This is しょうちゅ〜って感じで、いい香りです。いかにも吞ん兵衛が好みそうで、赤ら顔のおやじになってしまいます。
ネーミングがパクリっぽい「千年の眠り」
「千年の眠り」は何やら怪しい予感が漂います。そのパッケージから、最初、「おっ!百年の孤独か!」と小躍りしたのですが、ネーミングも何やら怪しい〜。しかも「モンドセレクション金賞7年連続受賞」と大書。だいたい、このモンドセレクションを表記している類いに、旨いものがあったためしがありません。
そもそもモンドセレクションとは、ベルギーにある民間団体が与える認証のこと。食品や化粧品、ダイエット製品などの技術的水準を審査してくれるわけです。つまりある一定の基準を満たせば、どの商品にも金賞が与えられるわけですから、オリンピックのゴールドメダルとはわけが違います。しかも全審査対象品の5割が日本からの出品で、食品関連はそのうちの8割が入賞しているという代物ですから、大げさに宣伝する価値などほとんどないと認識しています。
一般的に「モンドセレクション受賞」=「世界が認めた美味しさ」と思われがちですが、決して「美味しさ」のランクを競うものではありませんのであしからず。
で、モンドからパッケージからネーミングからぜ〜んぶ怪しい匂いがぷんぷんする「千年の眠り」。
長期熟成ですから、やはりロックでいただきましょう。コッコッコといい音がします。香りといい色といい、まるでウィスキーのよう。
見た目で判断しては、不味かったときのショックが大きいですから、できる限り期待せずに、ひと口。
むむむ、う、う、旨い!
さすが千年!
百年よりはるかに旨い!と、さっきまでのグタグタはどこに行ったのやら。すっかり虜になってしまいました。アルコール度数40度もなんのその。翌日もまったく残りません。
千年は百年のパクリではなく、蔵元近くの川にちなんで命名
「千年の眠り」のネーミングは、酒造元である福岡「篠崎」の近くを流れる筑後川の別名“千歳川”にちなんで名付けたられたものだとか。“千年間流れをたたえ続ける川のように、時代を超えて飲んでいただける焼酎に育てたい”との想いがこめられているそうです。パクリなんて申し上げて大変失礼いたしました。
「百年の孤独」は、宮崎県高鍋町に本社を置く酒造メーカー黒木本店より発売されている麦焼酎の銘柄です。
「百年の孤独」3,300円に対して、「千年の眠り」は2,992円。これはあくまでも酒造元から提供される定価で、市場に出回るころには、「百年の孤独」は倍以上になっていますから、百年より10倍も旨い千年はかなりお得ではないでしょうか。ぜひ一度試してみる価値がある逸品です。
[itemlink post_id=”7569″]