コシのある讃岐うどん派の大阪人の私は、あの伊勢うどんという食いもんがどうも納得いきません。かつて2度ほど、ドライブインで食べましたが、いずれもフニャフニャで、どっから見ても伸び切っているとしか言いようがありません。
果たして、本当の伊勢うどんもこんなに不味いのか!
という疑問を果たすべく、伊勢に行って参りました。
地元の人が愛する伊勢うどん店で実食
ターゲットに選んだのは、地元で「好きな伊勢うどんのお店は?」と尋ねると、間違いなくベスト3に入ると言われるお店です。
門構えは、ほんまにフツーの食堂です。
おそるおそる引き戸を開けると、4人かけのテーブルが4つ。皆さん、新聞読んだり、テレビを見たりしながら、カレーうどんや丼物を食べてはります。
わざわざ大阪から高速使ってくるだけの価値があるのでしょうか。注文を取りに来たおばちゃんもごっつフツーすぎて、思わず「カレー!」って叫びたくなりました。
しかし!
けっこう待って出て来た地元民が愛する伊勢うどん。ひと口すするなり、旨い!
一度食べるとクセになる味
先にドライブインで食べた物とは全く別物です。確かに柔らかいけど、フニャフニャではありません。大阪人が描くうどんとはまた違った食べ物です。アツアツの湯がきたてだから、出汁にからむからむ。クセになりそうな味です。
「大阪から来た」というと、おばちゃんはむちゃ喜んでくれて、「おばちゃん、がんばるわ!」とガッツポーズ。むちゃ素朴ないいお店でした。
値段は、伊勢うどん450円、月見山かけ600円と良心的。しかも通常の1.5倍とボリュームも満点。
おかげで、何も食べられず指をくわえながら、おかげ横丁を散策することになりました、はい。
大阪人にとって伊勢うどんは、うどんと思って食べてはいけません。
これはつきたてのお餅なのです。
ちなみに大阪にも、伊勢うどんを食べられる店が少数ですがあります。
どんな食べ物か気になる方は、一度お試しあれ。
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