大阪人でも難しいと言われている梅田の地下街は、「梅田ダンジョン」とも呼ばれ、立派な観光スポットになっています。百貨店やビル、駅が地下で繋がり、しかも平坦ではなくアップダウンしている複雑な構造をしています。
この地下街は日々成長しており、大阪人半世紀以上の小ネタ隊をもってしても数ヶ月遠ざかると迷ってしまうほどです。
大阪・梅田にはホームでつながらない駅が7つもある
さて、梅田には7つの駅があります。
北から並べると、次のようになっています。
JRが2つ、Osaka Metroが3つ、私鉄が2つの合計7駅です。
Osaka Metroというのは、もとの大阪市営地下鉄のこと。この4月から民営化され大阪メトロになりました。
市営をとって大阪地下鉄か、せめて大阪メトロにしてくれれば文字の変換も簡単なのですが、「路線名はOsaka Metrotと表記せよ!」と、相変わらずのお役人目線です。
ま、そんなことはどうでもいいですが、この7駅はどれ一つとしてホームで繋がっておらず、一旦改札を出る必要があります。
しかも大阪・梅田のすごいところは、この7駅が雨に濡れずに行けること。地上に出る必要はまったくなく、雨の日でも傘いらずなのです。
しかし!
残念ながら、大阪・梅田の地下街は世界遺産になってもおかしくないくらい複雑な構造をしており、「梅田ダンジョン」とも呼ばれています。大阪人でも地下街をシャラランと自由に移動し、目的地に行ける人はほんの一握りしかいません。
ちなみに小ネタ隊は、ちどり歩行もヘベレケ移動も可能です。
どこをどう帰ってきたのか記憶になくても、朝気づけば家のベッドの上にいるというダンジョン攻略者なのです。
梅田の地下街はなぜにこんなに複雑なのか?
なぜ、梅田の地下街はこんなにも複雑なのでしょう。
それは、成り立ちにあります。
それぞれがビルや百貨店や駅を作り、どうせだから「地下で結んじゃえ」ってな実に大阪人的発想から生まれました。
要するに無計画。後付けの合理主義というやつですね。
ところで大阪地下鉄改め、Osaka Metroは30分以内であれば乗り継ぎが可能です。本町駅や難波駅と同じなのですが、問題は本町駅や難波駅は改札を出る必要がなくホーム内で繋がっているのに、梅田、東梅田、西梅田駅はつながっていないということ。
大きな荷物をガラガラと引きずった観光客、特に日本語の分からない外国人観光客にとっては、梅田の雑踏をかきわけ、しかも30分以内に複雑なダンジョンを移動することは至難の技といえます。
梅田ダンジョン「西梅田〜東梅田」間攻略のポイント
ポイントは行きたい場所にもっとも近い改札口から出ることです。
これを間違えるとどんでもない遠回りをさせられることになります。
また、標識を信じてはダメ。標識の指示に従えば、目的地にたどり着くことはできますが、最短距離ではありません。
西梅田駅から東梅田駅に最短で行くには、前の出口か後の出口かで決まります。
おすすめは後、西梅田駅の南改札口です。なぜなら空いているから。
電車が着いたら進行方向に向かって後ろ側の出口に向かってください。
改札を出てすぐに左手のビル、大阪駅前第1ビルに入ります。上と下がありますが、エスカレーターに乗らず下に行き、左手側の通路を進みます。
右側の通路でもいいのですが、こっちは誘惑が多い。右側は「昼割ビール199円!」とかの看板が多く、誘惑に負けない強い意志が必要です。
東の方、ディアモール大阪方面へ殺風景な通路を進みます。
ドンつきのエレベーターには乗らず、左へ。
するとけったいな石屋がありますので、郵便局の看板を右に進み、コンビニとディスカウントチケットを左手に見ながら、直進。
比較的大きな通路に出まるため左折したい衝動にかられますが、ここはさらに直進。
せっかくだから大阪駅前第2ビルに入ります。なぜって?ディアモールよりこっちの方が小ネタ隊の好みだからです。
このまま第3ビルに突撃したいところですが、30分以内に東梅田駅に行く必要がありますので、ここはJR大阪駅・ディアモール大阪方面へ左折します。
で、すぐに右、地下鉄東梅田駅方面へ。
ケーキ屋さんの誘惑に負けそうになりますが、そのままサンマルクをやり過ごし、大阪駅前第4ビルへ。ファミマが目印です。
本日は祝日なので、シャターが閉まっていますが、ここは造花屋さんです。
まっすぐ行ってもいいのですが、造花屋さんと造花屋さんの間を抜け、ドンつきを右へ曲がるって直進。正面にディスカウントチケットの大黒屋見えます。
大黒屋さんを左折しまっすぐいけば、階段があるので上階へ。
上がって、下がれば、あ〜ら不思議。
谷町線「東梅田」駅の南改札口に到着です。
時間にしてわずか7分弱。素晴らしいですね。
大阪・梅田のダンジョンを満喫したうえに、数分で西梅田から東梅田に行けるなんて。
えっ?分かりずらい。
これが大阪の魅力なんですよ。時間に余裕のある方はぜひチャレンジしてください。
・JR「大阪」駅
・Osaka Metro御堂筋線「梅田」駅
・Osaka Metro谷町線「東梅田」駅
・阪神電鉄「阪神梅田」駅
・Osaka Metro四つ橋線「西梅田」駅
・JR「北新地」駅