加計学園が運営する岡山理科大学獣医学部とは?


なぜ、このタイミングで記者会見を開いたのか理解できませんが、2018年6月19日午前11時から加計学園の加計孝太郎理事長が問題発覚後初めてとなる記者会見を開きました。

内容は安倍総理と加計学園理事長の面談について、「学園側が愛媛県と今治市にウソの報告をした」と、担当者の減給処分と理事長本人の給与の一部を自主返納するというものです。

はっきり言って「言った」「言わない」「ウソついた」などは、あまりにも幼稚すぎて小ネタ隊的には興味はありません。

問題は、冒頭にも書きましたが、なぜ今日なのか?

なんで地震の翌日に記者会見するの?

折しも昨日、小ネタ隊の本拠地・大阪でかなり大きめの地震があり、マスコミも一般人も地震一色な状態です。
何年も前の「ウソ」なんて、聞いている場合ではありません。

まさか教育者たるもの、このどさくさに紛れて、ササッと片付けておこうなどとは考えていないとは思いますが、「あれはウソだった」なんて簡単に言ってしまうような大学。

自治体がすでに交付した42億円を含め、キャンパス建設補助金96億円はどうなるの?

「もちろんウソだったから、給料だけでなく補助金も返しますよね」と思うのは小ネタ隊だけではないでしょう。

加計学園とはどんな学校?

いったい加計学園とはどんな学校なのでしょう。

加計学園は岡山に本部を持つ学校法人です。岡山理科大学(岡山市)をはじめ、倉敷芸術科学大学(倉敷市)や千葉科学大学(千葉県銚子市)、岡山理科大学専門学校、岡山理科大学附属中学校・高等学校、御影インターナショナルこども園(神戸市灘区)などを有しています。
また、グループの順正学園は、吉備国際大学や順正高等看護福祉専門学校などを有する日本を代表する学校法人グループなのです。

加計学園問題を簡単に説明すると…

加計学園問題とは、国家戦略特別区域に指定された今治市における岡山理科大学獣医学部の新設計画をめぐる問題です。
獣医の需要が飽和状態にあるため、既存の大学以外、新しい獣医学部の設置は認められませんでした。今治市は2007年から15回にわたって構造改革特区を利用した獣医学部の新設を求めてきましたが、文科省は許可しませんでした。

それが、どうしたことは第2次安倍内閣のときに国家戦略特区が制度化され、獣医学部の新設が可能になったのです。

2016年1月、今治市が特区の指定を受け、同年10月に京都府と京都産業大学が獣医学部設置構想を提示しました。しかし、近くに大阪府立大学生命環境科学域獣医学類(定員40名)があることから認めてもらえず断念。

2017年1月、内閣府が今治市で2018年4月に開設可能な大学を募集した結果、加計学園が選ばれました。というよりも加計学園しか手を挙げませんでした。

森友学園が安倍晋三記念小学校を申請したとき、籠池泰典氏は「神風が吹いたようだった」と述べていますが、何年にもわたって自治体も教育機関も認可してもらえなかった獣医学部がすんなりと通ってしまったのです。

加計学園理事長の加計孝太郎氏と安倍晋三総理大臣はたいへん仲の良いお友だちであったため「総理のご意向」が働いたのではないかとの憶測が飛びました。

岡山県倉敷市にある加計美術館。アート作品とともに、歴代の総理大臣たちと理事長の写真や勲章などが飾られている。

そして西日本初の私立大学獣医学部は開設された

いわくつきのまま、岡山理科大学獣医学部は2018年4月に開設しました。
獣医学科と獣医保健看護学科を有し、定員は140名。今春の入試では、獣医学科の一般入試(前期、SAおよびSAB方式)定員38人のところに816人が出願し、競争率は21.5倍の狭き門でした。
獣医学部は国公立大学に11校ありますが、私立大学では岡山理科大学を含めて5校しかありません。西日本初の私立大学獣医学部の人気は高いようです。

さて、無事に開設した今治キャンパスですが、建設に費やされた補助金やこれから交付されるであろう残りの補助金はどうなるのでしょうか。